コーヒーの残留農薬
GWですね。
会社が休みの人も多いのか朝の電車は心なしか空いてました。
ラッキーと思っていたら、帰りの電車は帰省する人で混んでいて珍しく座れず。
帰省する人たちは楽しそうだったり、長旅でちょっと疲れていたり、人それぞれ。
そんな空気の中、ちょっとした旅気分で帰宅しました。
さて、コロンビアから残留農薬の基準値越えのコーヒーが検出されたというニュースがありました。
実は昨日コロンビアの豆を焙煎したばかりなので「おぉーっ」てなりました。
基準値0.05ppmに対して0.20ppmの農薬が検出されたとのことです。
ppmっていわれてもピンときませんが、日本大百科全書によると
100万分率。parts per millionの略。ある量が全体の100万分のいくつを占めるかを表すときに用いる。1ppm=0.0001%に相当する。
ということだそうで、0.2ppmは0.00002%になります。
残留農薬の基準値は食品衛生法で定められていて、厚生労働省のHPによると
残留農薬の基準の設定に当たっては、物質ごとに、毎日一生涯にわたって摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一日当たりの摂取量 (ADI:一日摂取許容量)を食品安全委員会が設定した上で、これを基に農薬等として使用される物質の推定される摂取量がこのADIを超えないよう、食品 ごとの基準を設定しています。
とのことです。
基準値の決め方が「毎日一生涯にわたって摂取し続けても健康への悪影響がない」ということから、すぐに健康被害が出るってことは考えにくいってことですね。
そんなこと言われたって怖いじゃないか、無農薬で栽培すればいいじゃないかってなりますが、コーヒーにはさび病っていう恐ろしい病気があるので、中々無農薬で栽培するのは難しいみたいです。
さび病はカビの一種で、葉に赤さびのような斑点が出来、それが葉全体に広がって枯れ落ちてしまう病気です。
この病気は恐ろしいことに空気感染するため、一度発生してしまうと大流行してしまう恐れがあり、実際に過去に2度大流行により壊滅的な被害を受けたことがあるそうです。
また、農薬自体が悪いのではなく残留するのが悪いので、農薬が十分に落ちてから収穫するように農家への指導もやっているようですが、中々指導が行き渡らないという現状もあるようです。
農園指定の豆とかでなければ多数の農園、農家の豆が混ざっている(イメージ的にはスーパーで売ってる米とおんなじです)わけですから、そのうち一つが残留農薬に対する対策をとっていなければ残留農薬出ちゃいますからね。
なので、どうしても気になるって方はせめて化学農薬を使っていない有機JAS認証やレインフォレストアライアンス認証なんてのもあります。
レインフォレストアライアンス認証農園の中には無農薬のところもあると思います(さび病が出たらどうするんでしょうかね)。
ただ、認証をとっている=コーヒーうまいかどうかはまた別問題なので難しいところ。
認証をとるのにはお金もかかる訳で、そんな所にお金をかけるなら別のところにかけるという農園もありますからね〜。
そんな訳で今日は、残留農薬の話でした。
ちなみにnichi nichi coffeeの豆は農園指定や農協指定のものが多いので、残留農薬は大丈夫だと思います。
コメントを残す